2025年 年頭所感

2025年1月1日
株式会社東陽テクニカ
代表取締役社長
高野 俊也

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年、当社は前中期経営計画“TY2024”の最終年度を迎えました。この3年間、世界経済はパンデミックからの回復を経て、急速なデジタル化や持続可能性への関心の高まり、地政学的リスクや円安の進行など、目まぐるしい変化に直面しました。当社は、このような挑戦の多い環境のなかで柔軟に対応し、2024年9月期、過去最高となる売上高350億円を達成し、営業利益33億円、ROE9%という結果を導き出すことができました。これもひとえに、ステークホルダーの皆さまのご支援の賜物です。心より感謝申し上げます。

また昨年11月には、当社初の長期ビジョン“BT600-2030”を発表し、2030年に目指す姿を明確化しました。その中間目標として2027年9月期を最終年度とする新中期経営計画“TY2027”をスタートしています。本年2025年は、その初年度として、未来に向けた基盤を築く重要な一年です。
“TY2027”では、次の3つの重点施策に取り組んでまいります。

  1. 先進モビリティ、脱炭素/エネルギー、防衛といった市場成長分野での事業拡大、製品・サービスの高付加価値化、海外事業の拡大やM&Aを推進する「事業戦略」
  2. 営業キャッシュフローや資産活用を原資に、成長投資への活用を図る「財務・資本戦略」
  3. 環境保全や技術革新を通じて持続可能な社会の実現を目指す「サステナビリティ経営の推進」

今年の干支「乙巳(きのとみ)」は、物事を着実に進め、安定を築く年とされています。当社も時代の変化を柔軟に捉えながら、環境・社会に貢献する計測ソリューションプロバイダーとして新たな技術や事業への挑戦を続け、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指してまいります。

本年も変わらぬご愛顧とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。